河套深港(深セン・香港)科学技術イノベーション協力区(以下、「河套協力区」)は、粤港澳大湾区計画要綱で唯一科学技術イノベーションをテーマとする特色あるプラットフォームであり、中国「第14次五カ年計画」における広東・香港・マカオにおける極重要な協力プラットフォームでもある。
河套協力区の総面積は3.89平方キロメートルで、香港園区(香港・深センイノベーション・科学技術パーク)の0.87平方キロメートルと深セン園区の3.02平方キロメートルで構成されている。陸路の「皇崗口岸(通関地)」「福田口岸」と「福田保税区1号専用通路」の3つの通路で香港と直接アクセスでき、深センと香港の「30分科学研究圏」と粤港澳大湾区の「1時間産業圏」に位置している。また、「一河両岸」「一区二園」「一国二制度」による制度的優位性があることに加え、香港米浦自然保護区や深セン国際マングローブセンターに囲まれ、自然に恵まれた所に位置している。
河套協力区は深センと香港に立脚すると同時に、世界とアクセスし、お互いに優位性を相互補完することで、共にイノベーションを行っている。世界からハイエンドイノベーション要素の資源を集め、政策、メカニズム、サービスを革新することで、国際トップクラスの科学研究人材とプロジェクトチームを誘致する。現在、河套協力区は生命科学、情報科学、材料科学に焦点を当てており、150以上のハイエンドな科学研究と産業化プロジェクトを推進している。国際的な科学技術イノベーション組織が次々と進出し、深セン・香港協同で高度な創造力を持つイノベーション人材の発掘・育成地になる傾向がある。
編集・翻訳:GDToday